日本の人口と労働市場の変化、50年分をグラフ化しました。

blogやニュースで話題になりますが、正確なところはよく理解していなかったので、自分の理解を深める為にまとめてみました。

まず、用語を理解しよう。

用語の解説(PDF:41KB)(統計局ホームページ/労働力調査)より

間違えやすいところでは、「労働力(者)」「就業者」「雇用者」の関係や「完全失業者」の位置はよく理解しておきましょう。

例えば、次の理解は誤りです。
「20年間で*雇用者*が1000万人増えた」という記事を見て、
「20年で*働く人*が1000万人も増えた」と理解

次に、日本の人口構成にまつわる基本を見ておこう。

「働く」のは「人」です。おのずと人口が労働市場に与える影響は大きなものになります。
日本の人口構成がどのようなものなのか理解しておきましょう。
キーワードは、団塊の世代(ベビーブーム)、少子高齢化
なるほどデータforきっず - 年齢階級別人口
なるほどデータforきっず - 年齢3区分別人口(時系列)

さて、本題の労働力人口分布グラフです。

統計局ホームページ/人口推計
統計局ホームページ/労働力調査 長期時系列データ
をグラフ化しました。
なお、「雇用者」の「正規/非正規」については、1984年からのみとなり、それ以前のものは便宜上「正規」としてグラフ化しています。


グラフを見て考えてみましょう。

このグラフは人口のみなので、年齢間の違いや、報酬額の違いなどはわかりませんが、それでもいろいろと見えてきます。




y軸を%としたグラフです。

グラフを見て考えてみる。


どうも、見事な?バランス感覚で労働力が人口比50%をキープしてます。
女性や高齢者の社会進出がなにかと話題になってるので、右肩上がりで労働力[%]は増加してるんだと思ってましたが、違っていたのですね。今回調べてみて、一番意外だった点です。